心の中で、

「それを聞いたら、

離婚するかもしれないけど・・・

それでも、お前は本当に聞くんか？」

という質問をし、

そして、もう一度、

考えた時に戻れたらよかったなぁ・・・」

という後悔と、

そして、それよりも聞いて

「モヤモヤした気持ちを

なくしてしまいたいから

真相を確かめ、白黒はっきりさせよう！」

という後悔が混ざって

複雑な気持ちになってしまった。

また、

「これからは彼と一緒に

生きていきたいって本気で思ってる。

だから離婚したい・・・」

という、妻の気持ちは

変わらないようなので、

これからの話をすべく

こんな話をした。

「これからは彼と一緒に

生きていきたいって本気で思ってる。

だから離婚したいというのは

理解できないし、納得いかないし、

生まれたばかりの子どもは

どうするんだ？

これから誰が育てていくんだ。

俺はいつも営業の仕事が忙しく、

子どもの面倒は休日くらいしか・・・

それに、母親として

子どもを見捨てることなんかできるのか？

できないだろ！

だったら、

今回の事は忘れるから、考え直せ！」

すると妻が、

大粒の涙をボロボロ流しながら、

こんな風に言った。

「これからは彼と一緒に

生きていきたいって

本気で思ってるっていうのは、

確かに自分勝手だし、

それに、

生まれたばかりの子どもがいるから

育てていきたいと思ってる。

でも、どうしても彼と一緒に

これからの人生を歩んでいきたい。

だから、人として

最低の事を言っているのは

分かってる。

でも、決めた事だから・・・」

その翌日、妻は何も告げず、

何もかも置き去りにしたまま

この家を去った・・・

そして、お腹が空いて

ミルクを欲しがり大泣きする

生まれたばかりの子どもの声が、

３０年ローンで買った家に悲しく響く。

また、

「もう二度と妻は帰ってこない・・・」

という現実に直面し、

「これから子どもを

どんな風に育てていったいいか？」

「３０年ローンで買った家の返済は

どうしたらいいか？」

などを必死に考えた。

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