また、そのような時代を生きた僕の父は、

当時の様子をこんな風に言っています。

「俺は、１９５２年に栃木県の

足利市ってとこで生まれて、そこで育ったけど、

小学校行って、

んで、中学校行ったら、

あとは

就職するしかないと思っていたから、

中学校卒業したら、

すぐ板金屋に就職して、

数年経って

板金屋は俺にはあわなくて辞めて、

次は、

トラックの運転手になろうと思って、

それに必要はトラックの免許を取って、

４０年以上トラックの運転手してた。

当時は今のような

就職できないような時代じゃなかったので、

自分に合わないなぁって思ったら

好きなように転職できたから、

いい時代だったなぁ。

だって、

中学卒業した奴らみんな、

金の卵って世間が言ってくれるほど、

労働力として重宝されていたんだから。

でもさ、それを考えると

今の時代は大変だよなぁ。

高校行ったくらいじゃ、

なかなか就職できないし、

それに専門学校や大学に行っても

絶対に就職できるわけではないから、

自分で商売でもしないと

食っていけないわなぁ・・・」

日本は、１９４５年に

アメリカに敗戦後、

アメリカの文化や技術を学び、

そして、数年後、

日本製の車や家電製品を諸外国に輸出し、

それをきっかけに

徐々に日本が豊かになった結果、

国内インフラ整備をすべく、

それを請け負う

土木建築業者のニーズが高まった結果、

労働需要が高まり、

父のように、中卒で、

しかも転職したとしても

「好きな場所に就職できる！」

という、今の時代では

考えられないような

高待遇な時代でした。

また、日本国内の

土木建築のインフラがある程度整備され、

デパートやスーパー、それにマンション、

アパート、病院、駅などがどんどん建設されると、

そのような場所に住み着く

たくさんの人達が、そこで、

たくさんお金を使うようになり、

それまで、国から地域に

お金が流れて経済が潤っていたのが、

地域内でお金が循環し、

その一部が税金として

国に納められるようになると、

日本はどんどん豊かになっていきました。

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