「高橋さん、要は、

戦後に、何も無かった時代から、

日本国内経済の成長過程で

労働需要が増え、

そこから土木建築と

たくさんの人達が住む環境が整って、

国も地域も両方豊かになったって事？」

そうです。正解です。

しかし、日本が豊かになって、

あらゆるインフラ整備が整ってくると、

それまで

「どんな場所でも就職できる」

というような状態だったのが、

「専門スキルや技術をもつ者を

優先するようになる時代」

になりました。

また、その背景には、

バブル崩壊によって、

それまで、日本で大活躍していた

大企業がどんどん倒産し、

それによって、

「労働できる場所が減少した」

ため、バブル崩壊前の

「誰でも就職できる」ではない、

「会社にとって役に立つ」という基準として、

専門スキルや

技術をもつ者を優先という風になりました。

そして、その基準は

今の時代になっても、

ほとんど変わっていませんし、

今後もきっと変わらないでしょう。

「高橋さん、つまり、

時代の変化によって

常に必要とされるような

人材になるための準備を

しておいた方がいいし、

それこそが、

望ましい生き方だって事？」

そうです。

確かに、時代の変化によって

常に必要とされるような

人材になるのは大切です。

でも、それを就職先の

企業のためにというのでは

なくてもいいのです。

「高橋さん、つまり、どうゆう事？」

僕らって、義務教育を受けてきて、

その過程で教師から教わった事の中に

「頑張る事に意味がある！」

「努力したら結果でなくてもいいんだ！」

などの他に、

「学校を卒業したら就職しよう！」

も同時に教わっています。

また、それは

直接的な教わり方ではなかったとしても、

教科書の内容から

間接的に学んでいます。

例えば、

学校の社会の教科書に

載っている登場人物は全て、

どこかの企業に就職して

毎日一生懸命に働く様子が描かれています。

しかし、絶対に描かれていないのが

社長の様子です。

また、義務教育では

基本、「社長のなり方」を

教わる事がありません・・・

では、

「どうして義務教育では

社長のなり方を教わる事がないのでしょうか？」

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