「こんな夜分の遅くに、突然すみません。

私、株式会社

SKグループ営業担当の村木です。

また、弊社は主に太陽光発電の

開発、販売を手掛けておりまして、

実は会社の帰りに偶然見かけた、

こちらのお宅が立派で、

そこに、弊社が

今、一押しでオススメしている

太陽光パネルが合うんじゃないかと思い、

だから当然

お邪魔しちゃったんです。

ちなみにですが、現在

月の電気料金は

お幾らくらい

かかってますでしょうか？」

というような男が、

セールスの素人で

あるはずがありませんよね？

だって、セールスの素人が

トムフォードの一個５０万円はする

ビジネスバックなんか

買えるわけがないですからね。

「確かに、そりゃそうだ！

ん！？

という事は、

実は、今、社長から電話がありまして・・・

で、見積額の

４００万円を半額にしてもいいと！

じゃあ、どうして

そんな事が可能になったのか？なんですが、

実は、これまで、

国内生産で高コストで

太陽光パネルを作っていたため、

販売料金が高かったのですが、

しかし、今日、

中国とインドネシア工場が完成し、

今後は、これまでと

同じ性能で同じ製品が

安く提供できるようになるので、

だから、半額にする事が

可能になったのです。

ちなみにですが・・・

こんなチャンスは

滅多に無い事なので、

この機会に

いかかでしょうか？っていうのは・・・

あらかじめ仕組まれた

戦略的販売の一部だったって事？」

そうですね。

じゃなきゃ、

社長から電話があったっていう

演出はしないでしょう。

「高橋さん、つまり、

一回断られるのを予想してたから、

電話のやりとりをあえて見せ、

まるで朗報があったかのような顔で、

こちらをじっくり見つめ、

生唾をゴクリッと飲み込んだ後に、

４００万円という金額を

半額にするっていう

演出をしたって事？」

そうですね。

そこまで分かってしまうとは素晴らしいです！

また、心が大きく揺さぶられ、

かなり感情的になっている

自分を抑えつつ、

でも、

「どうしてもそれを買わないと後悔する！」

と思ってしまい、

「買います！」

と返事をしてしまい、契約。

そして、一括払いで

２００万支払ったって状態って、

夜８時に

自宅玄関のチャイムが鳴った時点から考え、

およそ１時間くらいの間の出来事です。

という事は、

不信を払拭し、話を聞いてもらって、

「お子様の将来の事を考え、

貯金しておくのもいいですよね？

だって、もしかしたら、将来、

お母さん、

アメリカに短期留学したい！って

言う可能性があるし、

これからはどんどん

グローバル化が進んでいきますからね」

というような、

「買ったらこんないい事ありますよ！」

を、全面に押し出し、

感情を揺さぶった。

しかし、

金額が高いが故に断ろうとした。

でも、サプライズ的な演出をされ、

半額の２００万円になり、

感情が大きく揺さぶられ、

気が付けば一括払いで

２００万支払ってしまっていた・・・

では、

「どうしてそんな事が可能だったのか？」

なんですが・・・

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