もう、その瞬間、

「今、買わないと損する！」

というような

気持ちになってしまい、

「はい、買います。現金一括払いで！」

と返事をしてしまっていた。

でも、後悔はない。

だって、

今この瞬間を逃してしまったら、

もう、手に入らない

恐れがあるから。

そして、急いで

銀行に行って現金をおろしてきた。

購入手続きをしている最中に

彼はこんな事を言ってきた。

「限られた人生の時間を

好きな時計とともに過ごすって、

ロマンがあっていいですよね？

また、

そんな時計に出会えた事に

運命感じちゃいますよね？

僕が言うのもアレなんですが、

買って正解だったと思います！」

と、買った事について

褒めてくれたって・・・

要するに、

「あなたが

買った事は正解だった。

あなたは

素晴らしい選択をしたんだよ！」

というのを

最後にダメ押しで言う事で、

「あーあ、

なんだかんだ

衝動的になってしまい

時計を買ってしまった。

どうしよう・・・」

という、購入者が

後悔しそうな気持ちの部分を

フォローしておく事で、

買った後、冷静になった時、

「買って良かった！」

と、心の底から

満足するようなアプローチを

「あらかじめしておいた」って事？

そうですね。正解です！

そもそも、

「買うつもりなんかない！」

というような

冷やかし客だったのを、

「今、買わないと損する！」

というような

気持ちにさせるくらいの販売力があって、

かつ、買わせる事に

成功したのはいいですが、

でも、それは一時的な感情です。

なので、もしかしたら、

家に帰って冷静になった時、

「どうして買っちゃったんだろ？返品しなきゃ・・・」

という風に

なってもらっては困ります。

だって、

返品商品は基本、

中古扱いですからね。

しかし、

「あなたが

買った事は正解だった。

あなたは

素晴らしい選択をしたんだよ！」

と言う事で

返品されるのを防いだ。

まぁ、基本、

どんなビジネスでも、そうですが、

見込み客の感情を揺さぶって

買った後にも

何回も来店してもらって、

また新しい商品を

購入してもらうためには、

買った瞬間のみならず、

買った後も

満足してもらい続ける必要がある。

だから・・・

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