心の中で、こんな風に思う。

「まるで、部長のよう・・・

でも、自然界から都会の

こんなゴミステーションで、

栄養分たっぷりのゴミ食ってます！

みたいな状態になれるって、

生きる力、

半端じゃねぇなぁ・・・」

そして、そうこうしているうちに、

電車出発まであと７分。

「こうしちゃいられねぇ！」と思い、

急いで駅まで走る。

でも、会社員になってから、

運動なんかしてないので、

メタボのお腹が「タプタプ」と、

周囲に聞かれたら

恥ずかしい音を立てている。

きっと、さっき横切った２人組の

セーラー服を着た女子高生はきっと、

「メタボお腹のおっさんが

ブサイクな顔して、タプタプ音立ててる。

惨めだね！あはは〜」

とか言って、笑っているに違いない。

でも、いいのさ、

「家族のために頑張っているんだから！」

と、自分に言い聞かせ、

さらに先を急ぐ。

そして、なんとか

７分のところを６分で着くと、

「ふぅ〜」と一息つく。

そして、自分から見て

右側からくる電車の中の様子を見ながら、

「どうか今日は、満員電車ではなく、

空いていてください！」

という、無意味な

お願いを心の中でする。

そして、いつものように、

電車のドアが「プシュー」という

音とともに開くと、

なるべく、

出入り口付近を狙って立つ。

というのも、

あんまり奥に入ってしまうと、

「スミマセン・・・あの、出ます・・・」

と言ってから出ないと

いけなくなってしまい、

しかも、朝の電車の中はみんな、

「あ〜 今日も仕事かぁ。

行きたくねぇなぁ・・・

でも、急に、

今日仕事休みます！とか連絡したら

みんなに迷惑かかるからなぁ。

それに、復帰後、

部長に大目玉食らうのは

ほぼ確定してる。

だから、仕方がない。行くか！」

のような状態なので、

場の空気が張り詰めていて、

そこはまるで、

「これから命を賭けた戦に向かうんじゃ！」

というような雰囲気。

しかも、安易に、

「スミマセン・・・あの、出ます・・・」

とか言おうもんなら、

「テメェ、ふざけんじゃねぇぞ！！！」

というような視線で

睨みつけられる。

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