正直、返す言葉がなく、

ただただ、心の中で、

これまでの自分の人生を恥じた・・・

そして、

「あ、うん、えっと・・・

アドバイスありがとう！

じゃあ、また・・・」

と、自信がなく

少し震えた声で言った唇が

震えているのに

気がつかれまいと

必死になっている自分が

そこにはいた。

「高橋さん、つまり、

例えば、高校入学直後、

わずか１ヶ月で退学してしまい、

その後は、

毎日自宅二階の６畳の畳の部屋で、

ゲーム三昧の日々。

高校を退学してから、

最初の７日間くらいは、

こんなんでいいのかなぁ・・・

と考えたりもしたけど、

でも、３週間も経ってくると、

そのような生活が当たり前

になってしまい、

朝方５時まで起き、朝の６時に寝て

夕方の

４時に起きるというような生活。

最初は、

そんな生活してちゃ人間として腐るからやめろ！

と、両親から言われていたけど、

でも、ずっと無視し続けてたら、

そんな注意も

されなくなってしまった。

そして、そんな事を

なんだかんだ１０年間もしてしまって・・・

ある時、夜中に

ビールとつまみを買いに行ったコンビニで

高校時代の同級生と

バッタリ会って、こんな風に言われる。

お前、高校退学してから、

ずっと家に引きこもってゲームしてるらしいじゃん！

いいよなぁ

そんなんで生活できるんだからさ。

俺なんか、高校時代、

真面目に勉強や部活をして、

そんでさ、

その頑張りが認められて大学は推薦で合格。

で、大学の４年間を

思いっきり楽しんだ後に、今の会社に就職。

ちなみに結婚相手は、

その就職先で知り合った２歳年上の女性。

まぁ、姉さん女房ってとこだね。

んで、最近、

待望の女の子が産まれて、

晴れてパパになったってわけよ。

おい、

これだけは忠告しておくぞ！

いつまでも

親のスネかじって

ゲームなんかしてる場合じゃねぇぞ。

俺らもう２６歳だし、

四捨五入したら３０歳。

いい加減

冗談きかないような年齢になってきた。

また、お前は、その歳で

学歴も資格もバイト経験もない・・・

もう、いよいよ

何か行動しないと

いけないんじゃないか？

それに、

お前の両親だって、今のままのお前が

心配で仕方がないはず。

だろ・・・？

正直、返す言葉がなく、

ただただ、心の中で、

これまでの自分の人生を恥じた・・・

そして、

あ、うん、えっと・・・

アドバイスありがとう！

じゃあ、また・・・

と、自信がなく

少し震えた声で言った唇が

震えているのに

気がつかれまいと必死になっている

自分がそこにはいたって、

これから

その主人公の人生が

大きく

変わるような事ってあるの？」

そうですねぇ。

実は・・・

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